
フランス語立体読解術の内容

タイトル | フランス語立体読解術 |
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ジャンル | 長文読解 |
難易度 | 仏検2級レベル, 仏検準1級レベル |
使用目的 | フランス語の語彙力アップ, フランス語の読解力向上 |
フランス語立体読解術の説明
本書は、“上級レベルの仏文読解力養成”を眼目として、Claude LEBLANCの著書『Le Japoscope 2000―Editions Ilyfunet―』を独自の視点を交えて再構成したものである。 仏検2級準備レベルから1級レベルを想定し、例文から得た情報を元に、いろいろな角度からポイント解説。例文を要約・展開した20のディクテなども収録した読解力養成書。
引用元:フランス語立体読解術
フランス語立体読解術の解説
40のテーマに渡る近代日本についてのフランス語の文章では「福沢諭吉」や「夏目漱石」などといった日本を代表する偉人に関する文章に加えて「韓国併合」や「広島長崎」など歴史的な文章も多くおさえています。
それだけではなく「オリンピック」、「ウルトラマン」「東京ディズニーランド」といった20世紀の日本の発展を表すようなテーマも題材としているため幅広い知識を身に着けることが可能です。
この「フランス語立体読解術」で学ぶテーマはいずれもフランス人にとっても興味深いものが多く日本人によく質問してくるような内容も多く含まれています。フランス人から日本の歴史について質問されたときに正しい知識をもって答えられるように本書を読むことは大切であると言えます。
本書の構成は左のページに本文が掲載されていて、右側のページに語彙・文法解説、取り上げたテーマと同時代のフランスではどんなことが起こっていたかを知る「フランス同時代展望」というコラムが記載されています。このコラムはとても興味深いものとなっており、次の2ページで「仏文読解・文法のポイント」がまとめられており、それぞれの文章のキーポイントとなる文法が例文とともにまとめられています。右側のページでは本文の和訳が掲載されています。
巻末には本書で取り上げたテーマに関するディクテが20問用意されており付属のCDを使って読み解いた文章に対する理解力をさらに深めることが可能です。本書を使って取り込んだフランス語の知識をディクテを使って実際に表現するステップまでつなげることが可能です。
フランス語立体読解術の使い方
各テーマごとに取り上げられているキーワードは、そのキーワードが使われているフレーズを一文まるまる覚えるとよいでしょう。それぞれの長文に簡単な練習問題が付いているのでそれらの問題を解きながら進めていくことでさらなる理解が期待できます。
せっかくインプットしたフランス語の知識を自分の中だけでとどめておいてはもったいないです。ディクテを用いてアウトプットの練習を繰り返すことで、実際に使えるフランス語へと高めていきましょう。
中~ 上級レベルのフランス語学習者にとってフランス語の長文読解力を上げるのにこれほど良い参考書はありません。文法を学ぶだけの教科書や、長文をただ読んでいく参考書と異なり、「フランス語立体読解術」では文法の力・長文読解の力、さらに日本に関する背景知識を一度に得ることができます。中級レベルのフランス語学習者がフランス語力を磨くためにぜひとも持っておきたい一冊です。
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